Shinyによる授業アンケートを解析するための可視化アプリ
授業アンケート、誰もが一度はやったことがあると思います。
ですが、実際の教育現場ではアンケート結果の有効な解析ができていない様です。
今回は、依頼されて制作した授業アンケートの可視化アプリについてです。
アンケート結果は数字でみるだけではあまり良くわかりませんが、可視化することでいろいろな考察ができるようになり、解析へとつながります。
制作したもの
はじめに、制作した可視化アプリはこちらです(PC用です)。
https://kyonkyon.shinyapps.io/jonyplot/
データは実際に中学校で行われた授業アンケートの結果を用いています。
操作方法は面倒なので明記しません。
ぽちぽちするとグラフが変わります。
例えば、1年8組の担任視点で各教科間での評価の違いを確認したいとき。
このクラスは他の教科と比較して数学の評価が良くないようです。
数学の評価が良くないのはこのクラス特有のものか、他のクラスでもそうなのか、確認してみます。
他のクラスは普通ですね。1年の2組、4組、7組、8組の評価が良くないように見えます。
もしかしたら先生が違う可能性もありますね。
1年全体の教科間の評価の違いも見てみます。
ふむ、1年8組は1年全体と比較して数学の評価が悪いと言えそうですね。
では、1年8組の数学でどの質問項目毎の評価を見てみます。
質問項目8が悪そうです。
内容は、
「主眼達成につながる旺盛な学習活動の工夫先生は,私たちが授業の中で考えたり,活動したりしやすくするために,班や小グループを使うなどの工夫をしている。適合度」
です。
中学生からすると、班や小グループを全く使わない先生の場合は、そう思わないやあまりそう思わないをチェックしそうです。
1年生の数学の授業で質問項目8について、各クラス間で評価の違いを見てみます。
あー、班や小グループを使う先生と使わない先生、二人いるようですね。
このように、次々と見たいと思ったことを見ることができます。
データを可視化するといろいろな気付きを見つけることができます。
もちろん、それから学力等の改善に繋げることはまた別の問題ですが、まずは可視化です!
こういう機能があったら嬉しい!こんなのはできる?等あれば、お問い合わせフォームやコメントから気軽によろしくお願いします。